育毛剤と発毛剤の違いとは?効果、成分、副作用、費用を薬剤師が解説

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AGAなどの薄毛で悩む方のために、セルフメディケーションだけではなく、クリニックなど専門施設への受診を判断してもらうための情報を薬剤師が解説します。育毛剤と発毛剤の違いや種類について理解を深め、受診にためらっている方の手助けとなれば幸いです。


知っているようで意外と知らない育毛剤の話

育毛剤ってたくさんあるけど、どうなの?

薄毛が悩みな日本人

昔から変わりなく男性の悩みと言えば薄毛!ですよね。特に日本人は、肌の色が薄い黄色ですが髪が黒いので、ハゲや薄毛を気になる男性の割合が多いと言われています。ヨーロッパ人で髪の毛が金髪に近い方はあまり気にならないのだとか・・・

また最近では、女性も薄毛で悩まれている方が増えているようですね。女性の社会進出、男性の美意識の向上とお互いが歩み寄っているように感じます。

そういう時代だからこそ、薄毛・・・余計に意識してしまいます・・・

薄毛治療も進歩しています

ただ安心してください。時代の変化とともに薄毛治療も進歩しています。今では専門のクリニック、いわゆるAGAクリニックもありますし、専門家の適切なアドバイスを受けることで薄毛治療の効果も上がることでしょう。

ここでは、薄毛治療の最初の一歩、「育毛剤」と「発毛剤」について、違いを知って、正しい理解を得ることが目的になります。個人の状況によって、必要ならばクリニックを受診し専門的な治療を受ける決断ができるよう参考にしていただければと思います。

育毛剤と発毛剤って何が違うの?効果はどっちが高い?

言葉の意味から考える不思議

薄毛に悩まれている方は何気なく、育毛剤や発毛剤という言葉を聞かれていると思います。

みなさんは実際の効果はどう違うのかってご存知でしょうか?

どっちも一緒でしょ!と言ってしまえば簡単ですが、実は微妙に違います。正確な定義があるわけではありませんが、大まかに言いますと、

  • 育毛剤は毛髪の成長を促すもので、
  • 発毛剤は毛髪が抜け落ちた後に新しい毛髪が生えてくる手助けをする、

ということになります。

あれ、何か気づきませんか?

本来、多くの薄毛で悩んでいる人たちは髪を伸ばしたいわけではありません。発毛を期待しています。

発毛を期待しているはずなのに、多くのメーカーは「育毛剤」と違う表記しています。なぜでしょう?

育毛剤メーカーが発毛剤と書きたくても書けない理由

~発毛効果って意外に大きな意味があった~

育毛剤メーカーが「発毛」と書けない理由は、薬事法が絡んでいます。

厚生労働省では医薬品と医薬部外品の表現方法の違い、すなわち広告を監視しています。実際の事例でも、単に「育毛、発毛促進」等の効果が承認されている育毛剤にあっては、医薬品的標榜である「発毛」に関する表現をすることはできない、と指摘しています。つまり、発毛剤と書きたくても書けない事情があります。

現在、日本で発毛効果が認められている代表的な医薬品は以下です。

  • ミノキシジル(リアップ)
  • フィナステリド(プロペシア)
  • デュタステリド(ザガーロ)

医薬品と認められるためには、しっかりとデータで示す必要があり、また安全性についても許容されなければ認められません。その高いハードルをクリアしたからこそ発毛と謳えるわけです。

育毛剤には効果がないの?

~育毛剤の成分と効果について~

育毛剤は単に髪を伸ばすスピードを速めるだけなのか?と言われるとそうとも言い切れないです。

あくまで科学的に立証がされていない、という違いだけで可能性がないとは言い切れません。

薄毛の原因は様々です。その様々な原因の一端を解決できる育毛剤が見つかれば期待する効果が得られるかもしれませんね。「発毛効果はない」という正しい違いを認識したうえで使用することに、反対する理由はありません。

育毛剤には大まかにどのような成分があるのか次に記載させていただきます。

育毛剤の種類と効果~薄毛の原因と5つのタイプ~

①男性ホルモン抑制タイプ

薄毛の大部分を占めると言われる男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモンが関連すると推定されています。このことから、このタイプの育毛剤には抗男性ホルモン作用のある有効成分が配合されています。植物由来エキスのなかには、体内にある男性ホルモンに拮抗する作用を有する物質もあります。

②血行促進タイプ

毛髪は毛母細胞の分裂増殖とその分化によって成長するため毛成長を維持するには、血液供給が重要です。育毛剤の多くに配合されている成分です。ビタミンE、トウガラシチンキなどもこちらに含まれます。

③毛母細胞活性タイプ

育毛剤には毛包細胞への栄養供給、あるいは毛母細胞の酵素活性の賦活による毛成長の促進を目的として、ビタミン、アミノ酸、生理活性成分が配合されています。特にビタミンは補酵素として毛が成長する過程に深く関与しており、ビタミンの欠乏により脱毛、毛成長の阻害あるいは毛の質的低下がおこることが知られています。

④ふけ抑制タイプ

男性型脱毛症の初期、中期に多く「ふけ」が見られ、頭皮での軽い炎症を起こします。頭皮を清潔にしてこの炎症を抑えることは毛の成長によい環境を提供することになります。ふけ抑制剤としては、殺菌剤、角層溶解剤、抗脂漏剤があげられます。

⑤頭皮保湿タイプ

保湿によって頭皮の状態を整えることで育毛効果を上げる場合があります。

気を付けたい育毛剤・発毛剤の個人輸入

最近では、インターネットを使った個人輸入で医薬品が手に入ってしまいますが、おすすめできません。

単純に粗悪品の可能性があるだけではなく、効果が強い反面、副作用にも気を付ける必要があるからです。

滅多に起こりませんが、プロペシアでは肝機能障害には注意が必要ですし、他にも多数注意事項はあります。

  • 重大な副作用は何があるのか
  • またその初期症状はどんなものなのか
  • ビールやコーヒーと一緒に飲んでも良いのか
  • 他の薬との飲みあわせは大丈夫?
  • 子供や奥さんが間違って飲んでしまったら

などなど日常生活を送る上でも何かしら注意が必要でしょうし、同じ分類でも薬剤毎に気を付けるポイントが違います。

育毛剤・発毛剤の費用について

市販の育毛剤でかかる費用としては、ざっと1カ月あたり6,000円~12,000円ぐらいが相場でしょうか。代表的なものは、ミノキシジルを配合していうるリアップになります。

AGA治療の医薬品を取り扱っている皮膚科、またはAGA専門のクリニックに受診して「プロペシア」やそのジェネリック薬品を処方してもらうのとほとんど変わりません。

まとめ

正しい理解と受診のすすめ

現在、多くの育毛剤が発売されておりますが、発毛効果が立証されたものは「リアップ」等の一部に限られております。だからと言って全く無意味というわけではなく、自分の状況にあった育毛剤を選択できれば、期待した効果が発揮されるかもしれません。

AGAクリニックの受診と合わせて使用することもできますので、自分に合った育毛剤を探してみてください。

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AGA治療の体験談(写真付き)

38歳スタッフ(男性)のAGA治療の体験談。頭頂部の写真を定期的に撮影しながら日記につづります。2017年2月14日のバレンタインデーの日から内服薬を飲み始め、4月下旬から銀座総合美容クリニックにて治療を開始。 AGAの治療を開始してから約半年が経過しましたが・・・

治療前[Before]治療6ヵ月後[After]

agaクリニックの体験談

この記事の著者


MRとして働く薬剤師